日々の治療の中で、[手の痛み]で悩んでいる患者さんは多いです。
特に女性の方は家事仕事の中で手先をよく使うことや、更年期にエストロゲンの分泌が不安定になると、筋肉や腱などの関節支持組織の柔軟性が徐々に失われることが原因で手足のこわばりや関節痛を訴える方が少なくありません。
我慢強い方や『病院へ行っても治らないし…』と痛いまま使い続けることで、骨の変形が進んでしまっている場合もあります。
手の痛みを改善するにはどこに行けばいいのか?
整形外科に行っても、サポーターと湿布を渡されて安静というケースがほとんどです。
手の痛みというのは意外と治療法がないのです。
しかし、手の痛みを局所的に見るのではなく「手の痛みは全身の緊張と歪みから」という視点でみると改善の方法が見えてきます。
例えば、当店ではYNSA山元式新頭鍼灸療法という鍼治療をお勧めしています。
YNSA山元式新頭鍼灸療法とは
YNSAは診断点として治療家が患者さんの腕に触れてチェックをしていきます。
3つの診断点
- 腕の外側(頚椎の反応)
- 腕の内側(腰椎の反応)
- 腕の真ん中(胸椎の反応)
この3点の圧痛・硬さ・コリの強いところを見つけて、それに対応する頭皮の反応点 数箇所に鍼を打っていきます。
日常生活での動作から全身の緊張から歪みが生じることで、まず腕・手首の順番に硬くなり最終的に手の痛みへと影響していきます。
つまり、手の痛みの根本は全身の緊張と歪みから、ということになります。
このYNSA山元式新頭鍼灸療法がうまく反応すると、腕や手が緩むだけでなく、根本原因となる全身の緊張が緩むのです。
リウマチ傾向の痛みになるとまた違う見方・治療の仕方になるのですが、
- 腱鞘炎
- 指の痛み
- ばね指
- 痺れ
- へバーデン結節
などもこの理論に当てはまるケースが多いです。
腫れた痛みには点灸を施すことも
また関節が腫れしまっている場合はYNSA山元式新頭鍼灸療法に加えて、モグサを米粒状に捻って行う[点灸]を併用することが有効です。
点灸は指関節などの細かいところにも施灸しやすいことと灸自体が体内の余分な熱を取ってくれるので、関節炎が治りやすくなります。
他にも色々な方法があると思いますが、とにかく、治らないと諦めずに、是非一度治療を試して頂ければと思います。