30代のBさんが初めていらしたとき、こう話されました。
「毎晩、足が冷たくて眠れないんです。靴下を履いても、湯たんぽを使ってもダメで…」
聞けば、慢性的な冷え性に加え、お酒やタバコが手放せない生活。
でもそれも無理はありません。
冷えが強い体は、血管を無意識に収縮させてしまうため、
刺激物を求めてしまうことがよくあるんです。
まずは、ビワ温灸でじんわり深部を温め、巡りを整えていくことから始めました。
すると数回目には、Bさんの表情に少し余裕が生まれ、
「最近、タバコが前ほど欲しくなくなってきたんです」とぽつり。
体があたたまってくると、刺激に頼らなくても心が落ち着くようになる。
それは、体と心がつながっている証拠でもあります。
続けるうちに——
「足の冷たさを忘れて寝てました」
「朝、起きたときから体がポカポカしてるんです」
そんな嬉しい変化が、少しずつ、でも確かに現れてきました。
「冷え」は、我慢しがちだけど、放っておくとつらさが積み重なっていくもの。
ビワ温灸は、そんな冷えた体と心をゆっくりゆるめて、
本来のあたたかさを思い出させてくれます。